2016年3月9日水曜日

地球大洪水白書

 
僕の人生において、これがなかったらどうなっていたんだろうみたいなアルバムが何枚かあって、その一つ、APRICOTというインディーズバンドの「地球大洪水白書」というアルバムの話。
 
このアルバム、出たのは2007年だったと思うんですが、お店で流通はしなかったんです。
だから僕は当時、バンドのホームページから注文して、メンバーから直接送ってもらうという形で手に入れたんです。
 
 
このアルバム、全編にわたってありえないほど音が悪いんですけど、収録されている曲がことごとく名曲で、最初はなんか聴きづらいなぁとか思いながらも何度も聞いてるうちに引き込まれていって、今では人生における名盤の一つです。
 
 
APRICOTは中学生の頃、偶然手にしたオムニバスアルバムに参加してて、涙星って曲だったんですけど、ものすごく良い曲だったからその後もすごく気にしてたんです。でもいっこうにデビューはしなくて笑
なんだったんだろうか、、とにかく良い曲ばっかり作る最高なバンドだったんです。
 
 
 
地球大洪水白書に収録されている曲で特に大好きなのが「真夜中スプラッシュ」という曲。

銀杏BOYZみたいで、当時そういうバンドはいっぱいいたんですけど、もはや銀杏BOYZみたいとか言ってられないほど名曲なんですよね。
大学生になって一人暮らしを初めたばかりの頃、夜中にひたすらこの曲を聴いてくすぶってました笑
 
 
あとは「新・東京トキワ荘物語」という曲。
手塚治虫とか赤塚不二夫とかが歌詞に出てきて、鉄腕アトムのテーマをモチーフにしたりしてるんですけど、サビの、
 
漫画だけの夜
漫画だけの歌
漫画だけの恋
僕たちはそこにいた
 
誰かに流されて
何かに縛られて
大口を叩いて死んでいくのはごめんだ
 
 
って歌詞が当時衝撃的で、今も大好きです。真夜中スプラッシュもそうなんだけど、曲の勢いが半端なくて、熱くなってきます。
 
 
 

それから表題曲の「地球大洪水白書」。
 
死ぬほど好きな人がいて
死ぬほど好きな人にも死ぬほど好きな人がいるよ
これをなんの法則と名付けよう
 
素晴らしい日々をマイケル・ジャクソンみたいに顔色を変えながら
素晴らしい日々をムーンウォークしながら探しに行こうぜ
 
って歌詞が本当に好き。
 
 
ここに挙げた三曲は大好きすぎて、自分でもコピーしてライヴでやったりしました。
コピーって普通お客さんが知ってる曲をやるところだけど、あまりに名曲だからみんなに教えたいなぁという気持ちで演奏してました。
当時APRICOTが好きすぎて、ライヴだけでしか披露されていない新曲を記憶しておいて、音源が出る前にうろ覚えでコピーしたりしてました笑
 
 
 
地球大洪水白書の曲以外にも名曲はいっぱいあって、
「エンドロール」とか「世界制服」とか、というか全部名曲です。この二曲もコピーしました笑
  
 
残念なのは、YouTubeとか配信サイトとか、どこを探したってこの名曲たちが聴けないこと。レコード屋さんにももう売ってないです。
僕は持ってるので貸してほしい人がいたら声かけてください笑
ただ、地球大洪水白書は当時友達に貸したっきり返ってきませんでした。残念。
  
 
APRICOTは残念ながら2010年に解散しちゃったんですけど、今も主要メンバーたちはバロンドールってバンドをやってます。
ちょっと音楽性は変わったんだけどそっちもいいバンドです。世界制服って曲はバロンドールの方でもリメイクされてます。
 
 
アプリコットっていう最高のバンドがいたことを話せる人なんて日本にそう何人もいないだろうけど、もし知ってる人がいたら一緒にお酒でも飲みながら語りたいところです。
 
最近趣味の話全開ですね、まぁ、好き勝手更新していきます!