2014年7月30日水曜日

髭を剃る


どうもこんばんは。


珍しいことに二日連続の更新です。
友達の母親が熱心に読んでくれていると聞いたので気合が入っているのかもしれません。


とはいえ、このブログ今はどこにもリンクを貼ってないんですけどみんなどこから来てどこへ行っているんでしょう。
アクセス数を見ると今もそれなりの人数が見ててくれてるようで、著者ながら不思議に思ってもいます。


私が今住んでいるインターンハウスの話をしましょうか。
私は今会社が用意してくれてるアパート的な所に住んでいます。
アメリカだからなのかわからないですが、とにかく部屋が豪華で、広めの1LDKなんです。
キッチンはバースタイルになってて、大して料理も作らないのにコンロが4つもあったり、包丁なんか11本もついてます。
料理人になるためにここに来たのかと錯覚するくらい。
これはね、一人で暮らすような部屋じゃないですよ。

アメリカのスーパーもそうです。
とにかく一つ一つが大きい。
飲み物は1ガロン(3-4ℓ)で売ってるし、私が大好きな茄子なんかはダチョウの卵くらいの大きさです。

日本は何もかもコンパクトになってるじゃないですか。
昔の家なんかだと身長170くらいあったらすぐ頭ぶつけるような作りになってますしね。
日本でも一人暮らしをすると食材なんて余りがちですけど、こっちはそれどころじゃないです。

なので、アメリカの企業で働こうとか思っている人がいたらまず一番にアドバイスしたいのは、家族を連れてくるべきだということです。
周りのインターン生もかなりの確率で結婚してます。もちろんみんな学生です。

蓋を開けてみるとここはそういう場所で、結婚してないと世知辛いことも多いです。
逆に結婚してようものなら、毎日定時に帰れるし、家族向けの社内イベントとかも多いし、日本よりもいい環境なんじゃないかと思います。
この国は家族の時間を本当に大切にします。
なので一人で来てしまった私は肩身を狭くして生きる日々です。
それでもなんとかやっています。


ワシントン州はホップの生産量が世界でも屈指のあれで、とにかく色んな種類のビールが売っています。
醸造所もたくさんあって色んなビールを楽しく飲めるので、ビール好きとしては申し分ないです。ただし、一緒に飲む相手が不足しがちなので広い部屋で一人で飲むことも多いです。
こればかりは仕方ないですね。日本にいても博士課程にもなると飲む相手が不足しがちですしね。



そういう色々なことを踏まえてインターンあるあるいっちゃいましょう。

インターンハウスには二週間に一回ハウスキーパーの人がやってきて部屋を初めて来た時と同じように綺麗にしてくれるんです。
そんなハウスキーパーが来る前日にはドアに張り紙があって、「明日ハウスキーパーが来るので私物は片づけてください」って書いてあるんですよ。

それでその夜はせっせとお片付けするんですけどね、
二週間暮らしてただけだと、私物片づけた時点で十分綺麗になりがち。
前日の片づけをしたらハウスキーピングなくても綺麗がち。


以上、インターンハウスキーピングあるあるでした。




今日の画像はこないだシアトルを歩いてたら通りかかったCrocodile cafeです。
Nirvanaなどが演奏していたシアトルの有名なライヴハウスです。
そのうちライヴ見に行きたいところです。








2014年7月29日火曜日

ぴんぽんぱん体操


こんにちは、著者です。


アメリカ生活も半分を過ぎました。
むしろあと1ヶ月くらいです。

著者の最近はというと、こっちでの食生活に苦悩する日々です。
著者は元来からcilantroことパクチーが苦手でして、もしも彼が食べ物に入ってようものなら、それをせっせと避けながら食べてきたわけです。
いかんせんパクチーは小さく刻まれてることが多いもんで、期せずして口の中に紛れ込むことがあるのです。著者の口の中に。
そんなとき著者らは本当に悲しい気分になって、食事に対するモチベーションが少しずつ少しずつ下がっていくんですね。

そんなことを言ってもどうしようもないので、cilantroがあってもなくても人生は続いていくわけだと言い聞かせながら生きてく日々です。


そんなcilantroとの遭遇確率が高い国なのですが、和食も人気でして、いたるところに寿司レストランがあるわけなんです。
こっちでは"Jiro dreams of Sushi"という日本の名店すきやばし次郎のドキュメント映画が流行った影響で、寿司への注目度もなかなか高いんですね。
著者もその映画を少し見てみたんですが、本当にただのドキュメントで割と退屈だったもんで見てる途中に寝てしまいました。なぜこれが流行ったのか。

私、著者が滞在しているSeattleには次郎で修行をしていた寿司職人が開いた"Sushi Shiro
"という店があるんです。
こないだそこに行ってみたんです。
2時間待ってカウンター席に座って、「おまかせ」を頼みました。
職人が握った寿司を一貫ずつ著者らの目の前の木の板の上に置いていくんですね。
それを著者らが食べていくという高級店スタイルです。

それが本当に本当に本当に本当においしくて、もう忘れられない。
最高においしかったです。
日本でも相当うまい部類の寿司に入ると思います。

ただね、それを食べてしまったからもうアメリカの鮮度に欠ける寿司は食べたくなくなってしまうんです。
米粒がお皿に貼りついちゃうタイプのカリフォルニアロールを食べる気など起きなくなってしまうんです。


人の幸せとは曖昧なものです。
しばらくアメリカでパクチーを避けながらの食生活を続けていると、日本では滅多に食べないカップラーメンが御馳走に感じて、冷凍ラーメンなんか食べたら最高に幸せを感じられるんです。
一方で最高の寿司を食べた瞬間、今までおいしく食べていたカリフォルニアロールがなんともいけ好かなくなる。
アメリカに来て幸せの基準は下がったと思います。(主に食に関して)
一方で研究環境としては最高なので日本に戻った途端にアメリカの研究環境に戻りたいなとか考えるかもしれません。

幸せは曖昧なものなのでなるべく些細なことでも幸せを感じられるように生きていきたいですね。

著者が敬愛するマンガ家の水木しげるは、「最近の若者は幸せの基準が高すぎる」っていうようなことを言ってたらしいです。
ほんとそれです。


研究うまくいったら将来幸せになれるはずとか思いながら超ハードワークを続けて忙しくする時期とかあるんですけど、アメリカの研究者はしっかり休みを取る人が多くて、その時その時で人生を楽しむんですね。
日本の研究者もそういう風に生きられたらいいなと思います。
僕の周りの人たちはみんな超ハードワーカーなイメージです。


まぁなんにせよパクチーを避けながらの人生は続いていくんでしょう。
今日は久々にラーメンでも食べに行こうと思います。





久しぶりに今日の食べ物のコーナーで今日のブログをしめたいと思います。
今日の食べ物「Sushi Shiroの超絶品イクラ」








2014年7月23日水曜日

いつまでも見てればええやん


どうも!
お世話になっております。
ユークリッド君の友達のひらくりです。


アメリカでの生活も半分が終わりましてね、生活もだいぶ板についてきましたよ。
まず私、こちらでの移動手段が『Razor』という名前のキックボードなのですが、カーブを曲がるときにどのタイミングで体を傾け始めればいいか、坂を下るときのブレーキのかけ具合、それから部屋についた後の車庫入れ。
もう完璧です。



そんな話を聞きたいわけじゃないのはわかっています。
そう、アメリカのIT業界についてですよね。


けっこう前に日本からのインターン同期がこんな記事を書いて話題になりました。
「日本のITが永久にアメリカに勝てない理由」
http://bulk.co.jp/bloghomme/ochyai/070913467


僕も同じ企業でインターンしてて、日本にいたら絶対に経験できなかった超高待遇を経験しているわけです。
それでいろいろ将来について考えたりもしてたわけです。
思う所もあって、色々書きたいし、きっとこのブログの読者の中にも海外インターンに行きたい人がいるんじゃないかと思うので、書きたいんです。


これについて書きたいんですけど、もう今はそれどころじゃなくなりましたね。


うちの大学の博士学位の件です。

日本のアカデミックの将来とかいう前に、自分の大学の博士号の評価が地に落ちてしまって、最近それ関連のニュースを目にするたびに悲しい気持ちになります。
大学の評価よりも大事なのは、自分がどういう研究をしたかだってことは当たり前なんですが、、、
もしもこの先、あと一歩のところで掴めそうなポジションとか、もう少しで通りそうな予算とか、そういうものが変なバイアスによって掴めなくなる可能性を考えてしまうと、やっぱりへこみますね。

この件に関して現役の学生は一切悪くないのに、そのツケが今まさに博士号を取ろうと頑張っている人たちに降りかかってくるのは非常に残念です。
過去を切り捨てて若い人たちがやり直すっていうんなら大学の評価が少しくらい下がっても立て直してやるぐらいの覚悟になるんですが、将来ある人たちも巻き添えに過去の人たちを守るっていうんだからね。

つまり今逆境にいる私たちですが、それをはねのけるだけの素晴らしい研究をすれば、何も関係なくなるわけです。
Natureに通すぐらいのことをやったらどこの大学だとか関係ないですからね。
まぁうちからNatureに通したらまたなんか言われそうだけれども。

そもそも博士論文で不正をする人なんて本当にありえなくて、それが当たり前なわけないですからね。
標準年限の3年で学位を取れる人だってそんなに多くないし、学位を与えられるに見合った人だと認められて始めて学位がもらえるわけです。少なくとも僕の周りはそうです。
博士を取るのがどれだけ大変かってことですよ。
その努力の結果取れた学位が不名誉なものだったら非常に悲しいですよ。


僕がいろんな研究機関でインターンしてきて思うのは、どこの大学かなんて研究をする上ではまったく関係ないということです。
指導教官とか共同研究者とかは研究を進める上で非常に重要ですが、大学名によってその研究に影響が出ることなんてないですよ。
このまま書いていくと愚痴になってしまいそうなのでこの辺にしておきましょうか。
事態が好転することを祈ってます。


もっと適当なことを書いて過ごしたかったんですけどちょっと今はそんなにお気楽な気持ちになれないのです。


次回くらいからはもっと有益な情報を少しずつ流していきますかね。
日本とアメリカの研究を取り巻く環境の違いは非常におもしろいので是非とも紹介したいと思います。
それからアメリカの企業でインターンすることのススメとそのためにするべき4,5個のことについても近々更新していく予定です。
キックボード仲間についても引き続き募集しております。



よろしくお願いします。