2014年7月29日火曜日

ぴんぽんぱん体操


こんにちは、著者です。


アメリカ生活も半分を過ぎました。
むしろあと1ヶ月くらいです。

著者の最近はというと、こっちでの食生活に苦悩する日々です。
著者は元来からcilantroことパクチーが苦手でして、もしも彼が食べ物に入ってようものなら、それをせっせと避けながら食べてきたわけです。
いかんせんパクチーは小さく刻まれてることが多いもんで、期せずして口の中に紛れ込むことがあるのです。著者の口の中に。
そんなとき著者らは本当に悲しい気分になって、食事に対するモチベーションが少しずつ少しずつ下がっていくんですね。

そんなことを言ってもどうしようもないので、cilantroがあってもなくても人生は続いていくわけだと言い聞かせながら生きてく日々です。


そんなcilantroとの遭遇確率が高い国なのですが、和食も人気でして、いたるところに寿司レストランがあるわけなんです。
こっちでは"Jiro dreams of Sushi"という日本の名店すきやばし次郎のドキュメント映画が流行った影響で、寿司への注目度もなかなか高いんですね。
著者もその映画を少し見てみたんですが、本当にただのドキュメントで割と退屈だったもんで見てる途中に寝てしまいました。なぜこれが流行ったのか。

私、著者が滞在しているSeattleには次郎で修行をしていた寿司職人が開いた"Sushi Shiro
"という店があるんです。
こないだそこに行ってみたんです。
2時間待ってカウンター席に座って、「おまかせ」を頼みました。
職人が握った寿司を一貫ずつ著者らの目の前の木の板の上に置いていくんですね。
それを著者らが食べていくという高級店スタイルです。

それが本当に本当に本当に本当においしくて、もう忘れられない。
最高においしかったです。
日本でも相当うまい部類の寿司に入ると思います。

ただね、それを食べてしまったからもうアメリカの鮮度に欠ける寿司は食べたくなくなってしまうんです。
米粒がお皿に貼りついちゃうタイプのカリフォルニアロールを食べる気など起きなくなってしまうんです。


人の幸せとは曖昧なものです。
しばらくアメリカでパクチーを避けながらの食生活を続けていると、日本では滅多に食べないカップラーメンが御馳走に感じて、冷凍ラーメンなんか食べたら最高に幸せを感じられるんです。
一方で最高の寿司を食べた瞬間、今までおいしく食べていたカリフォルニアロールがなんともいけ好かなくなる。
アメリカに来て幸せの基準は下がったと思います。(主に食に関して)
一方で研究環境としては最高なので日本に戻った途端にアメリカの研究環境に戻りたいなとか考えるかもしれません。

幸せは曖昧なものなのでなるべく些細なことでも幸せを感じられるように生きていきたいですね。

著者が敬愛するマンガ家の水木しげるは、「最近の若者は幸せの基準が高すぎる」っていうようなことを言ってたらしいです。
ほんとそれです。


研究うまくいったら将来幸せになれるはずとか思いながら超ハードワークを続けて忙しくする時期とかあるんですけど、アメリカの研究者はしっかり休みを取る人が多くて、その時その時で人生を楽しむんですね。
日本の研究者もそういう風に生きられたらいいなと思います。
僕の周りの人たちはみんな超ハードワーカーなイメージです。


まぁなんにせよパクチーを避けながらの人生は続いていくんでしょう。
今日は久々にラーメンでも食べに行こうと思います。





久しぶりに今日の食べ物のコーナーで今日のブログをしめたいと思います。
今日の食べ物「Sushi Shiroの超絶品イクラ」