2015年1月29日木曜日

Japanese hip hopのすすめ


こんばんは、博士課程の学生です。

今回は、私、博士課程の学生が好きな音楽を紹介していくシリーズの第一弾として、日本のヒップホップのおすすめアーティストを紹介していきたいと思います( ゚Д゚)


The Best Of Japanese Hip-Hop: 25 Artists You Need To Know



って記事を目にして、日本人が書いてるわけじゃないのにすごくセンスのいいアーティストを紹介してて。日本人としても負けてられないなって思ったことがこの記事の発端です。

といっても、この25アーティストのうちのかなりのアーティストに関して完全同意してます( ゚Д゚)
僕が紹介するとしたらこれは絶対外せないっていうS.l.a.c.k.がいきなり紹介されてるし、僕が一番好きなラッパーであるBoss率いるTha Blue Herbも入ってるし、日本が世界に誇るMC、Shing02も入ってるし、完璧ですね。
水曜日のカンパネラっていう最近話題の変化球系なチョイスも素晴らしい。


というわけで、もう十分いい日本のヒップホップを語るうえでこれは欠かせないってアーティストをもう少しだけ紹介しましょう。


降神


ラッパーって言葉で勝負する人たちのことを指すものだと思うんですが、この二人はまさにその言葉をこれでもかってくらい浴びせてくるんですよね。
志人のどこか念仏のような止まらないラップは日本独自の進化を遂げたヒップホップの一つの到達点なんだと思います。
なのるなもないの独特の雰囲気は他に置き換えの聞かない唯一無二のものだと思います。
いつかのGeshi Fesで雨の中で降神を見たんですが、当時そんなにヒップホップには詳しくなかった私が、これが本物のヒップホップかと思わせるには十分すぎました。




田我流


この曲で一聞き惚れしました。
Evisbeatsの曲にfeaturingという形で田我流が参加してるんですが、完全に持っていってます。すごいそんなに叫んだりしてるわけではないけど、本当にエモーショナルなんですよね。
もちろんトラックも田我流のラップを際限なく引き立てるような名トラックなんですが、このラップは本当にいいんですよね。悪かない別に。



P.S.G.


S.l.a.c.k.はもう例のブログで紹介されてるからかぶっちゃうんですけど、S.l.a.c.k.を聞くなら、P.S.G.でのS.l.a.c.k.のラップを聴いてほしいんですね。僕はソロよりもP.S.G.でのS.l.a.c.k.が好きなんです。
この曽我部恵一とのコラボ作「サマーシンフォニー」で最初にラップしてるのがS.l.a.c.k.です。
聴けば一聴瞭然なんですけど、圧倒的にうまいんですよね。英語と日本語の絡め方が上手くて、S.l.a.c.k.に歌わせてみれば言語の違いなんて関係ないんです。
P.S.G.のオリジナルで僕の好きな曲をもう一曲紹介しましょう。


この「愛してます」も素晴らしいですよね。ただただいい曲。ここでもS.l.a.c.k.がすごく光ってる。





Nujabes feat. Shing02


NujabesとShing02はそれぞれ例のブログで紹介されてたからかぶるんですが、これだけはぜひ紹介したかったんです。
Shing02と言えば本場アメリカ仕込みの、日本人とは思えないほどの英語さばきが特徴的で、S.l.a.c.k.の日本語と英語の織り交ぜはすごいんですが、Shing02もその点に関してはさすがは本場仕込みだなと思わせてきます。
そんなShing02のNujabesとの共作、Luv sicシリーズはShing02の代表作と言っても差支えないほどに傑作なんですよ。
特に、part 4は歌詞からトラックまで、最高すぎる。言葉にできない。
そしてNunabesは僕が一番好きなトラックメイカーです。一度も見るチャンスがないまま亡くなってしまったのは本当に惜しまれます。
Nujabesが亡くなった年にとあるクラムボンのライヴでNujabesのことを話しながら「Imaginary Folklore」をやって、最後にアンコール代わりに「Reflection Eternal」を流したのが非常に感動的でした。


DJ BAKU


どこまでをヒップホップとしていいか正直よくわからないんですが、ヒップホップと非常に密接に関わっているDJとして、DJ BAKUは欠かせない存在です。
「THE 12JAPS」ってアルバムでは日本の錚々たるラッパーたちとコラボしてます。これはまさにJapanese hip hopを象徴するアルバムです。
個人的には、ヒップホップからは遠ざかっていますが、DJ BAKUがやっているHybrid Dharma Bandが衝撃的でした。音源を一切聞いたことなくても生で聴いたらテンション上がりすぎて踊り狂えるようなやつです。


環ROY


これはかなり私情が入ってるんですけど、環ROY本当に好きなんです。この七尾旅人とのコラボを挙げるとにわかっぽく見えちゃうけど、非常に思い入れがあるのでぜひとも紹介させてほしいなと思いました。
ライヴもよくて、自分でターンテーブル回しながら、客席に降りてラップしたり、客をあげるのもすごくうまい。
ラップに勢いがあるからいやおうなくあげられますね。かといってテンション高い曲ばかりじゃなくて、しっとりとした曲にもよく合うんですよね。



KREVA


KREVAはショウビズ的には日本で一番成功したMCじゃないでしょうかね。とはいえ、売れる路線に行ったから売れてるっていうのではなく本当に実力あるラッパーなんですよね。
B-BOY PARKっていう代々木公園で開催されてるB-BOY達が集まって普段は平和な公園がちょっと近寄りがたい雰囲気になるようなイベントがあって、そのイベントの名物コーナーとしてフリースタイルバトルがあるんですが、KREVAはそこで何度も優勝してるんです。動画でしか見たことないですが、本当に即興なのか疑うレベルのラップをその場でかますんです。やべぇとしか言えないですよ。
去年の年越しライヴで初めて生KREVAを見たのですが、Kick the can crewのメンバーが出てきてSAYONARA SAYONARAをやってくれたのには本当に興奮しましたね。Kickはグループとしても大好きなんです。



Mummy-D


KREVAとよくコラボしているRhymesterのMummy-Dさんですね。Rhymesterもこの間ライヴを見たんですが、キャリア25年くらいあるからさすがの安定感でしたね。
でも私はどちらかというと、Mummy-Dがやっている別グループ、マボロシの方が好きなんです。
バンドサウンドだっていうのもあって、ヒップホップに馴染みがない人でも入りやすい。たぶんRhymesterの宇多丸の方がテレビとかにもよく出てるし、有名だけど、私はMummy-D派ですね。
だんだん私情が多くなってきましたね。。


Dragon Ash, Zeebra


日本にヒップホップを浸透させた存在としてDragon Ashは外せないですね。ミクスチャバンドなんですが、このZeebraとのコラボのGrateful daysは中でもかなりヒップホップ色の強い曲です。
「俺は東京生まれヒップホップ育ち」ってフレーズは日本で一番有名なヒップホップのリリックですね。この曲がチャートの上位に入ったことで日本で一般的にヒップホップが受け入れられるようになったんじゃないでしょうか。
East end Yuriとかもそれ以前にチャートに入ってたけど、まいっか。僕的にはGrateful daysです。
Zeebraとのコラボっていうのがまたすごいんですよね。



スチャダラパー


これは言うまでもないですよね。
スチャダラパーなくして日本のヒップホップは語れません。
おざけんとのコラボの「今夜はブギーバック」が日本人にラップっていう概念を知らしめた曲ですかね、たぶん。East end Yuriとどっちが先かわからないですけど。
Get up and danceとか名曲ですね。




最後の方はけっこう有名どころをあげただけのようになってしまいましたが、、まいっか。
私情も含まれてしまったし、あんまりいい紹介にならなかったかもしれませんが、どれも大好きなアーティストなので、これをきっかけに聴いてみてくれたりしたら幸いです。
あとはいとうせいこうもここにリストアップしなければって思ったんですが、そういえばいとうせいこうの曲って全然知らないなって思ってやめました。



最後に、僕が一番好きなTha Blue Herbのライヴ動画を紹介したいと思います。


これはブルーハーブの中でも伝説のライヴと言われてますね。Boss本人もよくこのフジロックのときの話をします。この頃のブルーハーブをメインステージに出したフジロックの人たちもすごい。
この曲の「先は長い深い言葉にならないくらい」ってフレーズは博士課程の闇を表しているようで、心に響くんですよね。
ブルーハーブについては大好きすぎて、それだけで記事を書きたいくらいなのでいつか書くかもです。



そういうわけで、いろいろと紹介してきました、日本のヒップホップを語るうえで外せないアーティストの補足ですが、私情とか世間の評価とかが変に混ざってしまってちょっと微妙なリストになってしまったかもって今反省してます。
僕はもともとヒップホップを聴いてきたタイプの人ではないので、今度はもっと得意な、ロックとかパンクとか電子音楽とかその辺りのオススメアーティストを紹介できればなと思います。


次回もよろしくお願いします。